Post2013/09/06

自分で考え行動できる子ども達を育てたい「札幌市伏見小学校 安尻 太郎さん」

自分で考え行動できる子ども達を育てたい「札幌市伏見小学校 安尻 太郎さん」

今回は、北海道教育大学を卒業され、現在札幌市立伏見小学校の先生をされている安尻太郎先生にお話を伺いました。


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今のお仕事について教えて下さい。

札幌市立伏見小学校で教員をしています。いまは小学5年生の担任をしていて、仕事の内容は、子どもがいる時間帯と帰った後の時間帯で2つあります。子どもがいる時は、授業をして、子どもの成長を支援するというのが仕事です。子どもがいない時は、授業の準備をしたり、あとは学校を運営するというのも仕事のひとつです。
もともとはマスコミ関係に進みたくて一般就職志望だったんです。子どもは小さい頃から好きだったので、多くの子どもたちにアプローチできる仕事がしたいと思っていました。道外の企業も受けましたが、当時は就職が難しくて。札幌市の教員採用試験も難しい年だったのですが、なんとか合格することができ、小学校の教員になりました。

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小学校の先生として大変な時や喜びを感じる時はどんな時ですか?

大変なことは…特にないですね。ないというか、どの仕事にもそれぞれ違う気苦労があったり、時間的に厳しかったり、大変さはみんな一緒だと思います。
やりがいは、「子どもたちの成長を感じるとき」「子どもたちができなかったことができるようになったとき」とか言葉にすればそうなりますが、何文字かで表されるような簡単なものではない気がします。数値化されない部分が多い仕事なので。利益をあげたとか、昇格したとかそういったこととはまた違って、時には感覚的だったりします。
子どもができるようになったのは子どもたちが頑張ったからで、できなかったときは自分が上手くできなかったからだなと思うことが多いです。

昔の教え子が一番上だともう大学生で、今度飲みに行くんですよ。そういうのはすごく楽しみですね。高校生の教え子なんかは「先生ちょっと話聞いて~」と連絡してくることもあります。彼らは僕をあんまり先生だと思っていないんですよね。今も昔も。先生と友達の間くらいの感じ。でも、それでいいと思うんですよね。しんどいことがあったときに「先生、」と言ってきてくれればいいかなと。
彼らは多分、学校で何を教わったとか何も覚えてないと思うんですよ(笑) それでも、先生と会って楽しかったとか、こんなことあったなということがひとつでもあればいいなと思います。

なぜ北海道教育大を選んだのですか?

もともとマスコミと教育関係に興味があって、札教の先輩でマスコミの方面に進んだ人がいたんです。それで当時は札教はマスコミと教育どちらも兼ね備えているというイメージがあって選びました。
ただ、高校のときは全然勉強ができなかったんですよ(笑) で、高2の時に先生に「このままだと厳しいぞ」と言われて、これはまずいと思って勉強を頑張り始めました。でも高3の模試で札教はE判定が出て、先生には「もう記念受験になるだからやめとけ」って言われたんです。でもダメって言われたら逆に「やってやろう」と思って、結局入りました。

どんな大学学生を送っていましたか?

勉強に関してはあまり自慢できるようなことはないですね。卒業はみんなに助けられて卒業できた感じです(笑)
大学生活は、先輩に誘われて飲食業の立ち上げと運営に取り組んでいました。大学では出会えない人ともたくさん出会って、今でもまだつながっています。当時のスタッフは今、様々な分野で活躍していたり、海外で働いていたりするひとも結構いますね。自分たちで何かを作り上げたりする人たちなのでエネルギッシュな人が多いです。
大学生の頃は、時間も余裕もたくさんあるので、非日常的なことができたら面白いと思います。学校に行く、サークルをする、暇だからバイトをするというぱっとしない学校生活を送るよりも、そういう面白さとかを味わっておかないと時間がもったいないです。

教師として大切にしていることは?

学校は楽しいところだから、それを生み出すのは自分たちだということはちゃんと感じてほしいなと思います。先生ではないんだと。もめごとなども自分で何とかする自己解決力や自律が必要だと思います。学校は社会の縮図なので、学校である程度やっていけないと、社会でもやっていけない。そのために、もっともまれるべきじゃないかな。だから、喧嘩している時は無理に止めようとせずに見守るようにしていますね。中途半端で終わろうとしていたら、まだ終わってないから最後までちゃんとやりなと言って、話し合わせます。先生がすぐ間に入って何にも起きないようにするよりも、自分たちで解決できる力をつけてあげる方が大事じゃないかなと。
一般的にどうなのかわからないですけど、言われたことをちゃんとやることがいい子ではないと思っていて、自分で考えて行動できることの方が重要だと考えています。そういう子の方が今後意思表示もできるだろうし、社会に出て活躍できると信じているから。
「勉強ができるか」よりも「勉強ができないときにどう頑張るか」のほうがより人間性が出る。しんどいけど頑張るのか、あ~もうやめたと投げ出すのか。判断力や実行力のほうが大事だと思うんです。常に考えないとだめだと思っています。だから、基本的には本人に任せています。でも、最後には認めてあげる人がいないと子どもたちの頑張るエネルギーがなくなっちゃうので、頑張ったときは頑張ったねと認めてあげるように心掛けています。

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どんな人が教師に向いていると思いますか?

前向きな人ですかね。この仕事って限りがないんですよ。例えばレポートを提出したらおしまいとか、この契約が取れたら終わりとか、そういうのではなく、終わりは自分で決めるしかない。残業代も出ないのに定時に帰る人はほとんどいない。だから大変なイメージもあると思いますけど、子どもが好きで、人を育てることに関心のある人がなるべきだと思います。ただ安定を求めて公務員になりたい、という人は目指すべきではないと思いますね。そういう人とは一緒に働きたくないですし、そんな気持ちで教師にはなれないです。

最後に、高校生に向けて何かメッセージをお願いします!

ちょうど昔の卒業生が高校生ですからね。頑張るときや踏ん張りどきをちゃんと見つけて、やれる子になってほしいです。もう無理って決めちゃうのも自分なので、もうひと頑張りできる人間になってほしいなと思います。

今回、お話を伺った安尻先生は、普通の先生とはどこか違う、とても芯の強い先生だと感じました。取材はお勤めの小学校で行いましたが、子どもたちと接する安尻先生は、優しさとユーモアに溢れ、子どもたちから大きな信頼を得ている様子を伺うことができました。お忙しいなか取材をお受けいただいた安尻先生、本当にありがとうございました!

 

【編集者:北海道大学 松浦友香】

Data

安尻 太郎 (あじり たろう)さん

北海道教育大学札幌校 小学校過程 2000年 卒

1977年生まれ。札幌出身。
北海道大学教育大学札幌校小学校課程を2000年に卒業。
現在は、札幌市立伏見小学校の教員として小学校5年生の担任を務める。教師歴13年目。


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