Post2015/07/31

建築の先生に訊く、建築のだいごみと舞台裏【北海道科学大学 佐藤 孝 先生】

建築の先生に訊く、建築のだいごみと舞台裏【北海道科学大学 佐藤 孝 先生】

北海道科学大学で建築を教える佐藤先生。自らの教え子やゼミ生、院生を中心にしたチームで科学大の講義棟と体育館を設計した話が印象的でした。建築の際の先生たちの舞台裏での工夫の話から先生の建築との出会いまで幅広くお話を伺いました。


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【Lecture】自分の目で見て、自分の言葉で伝える。

先生の担当している講義について教えてください

講義は「世界建築史」「建築意匠計画」「設計演習」「建築演習」「造形デザイン演習」を担当しています。建築の歴史から模型の制作、実寸大の造形まで教えています。1年生の「世界建築史」では、できるだけ自分で現地に行って写真を撮ってきて、自分の言葉で解説ができるように心がけています。今はインターネットで画像を自由に見ることもできますが、少しでもリアリティーを体感してもらえるように工夫をしているんですよ。

3年前期の「設計演習」「建築演習」では自分で美術館を考えて設計するという課題を出します。そして、3年生では2年次 後期の「造形デザイン演習」では、前期で自分が設計した美術館に使う「椅子」をデザインして実寸大で制作してもらいます。特注の厚いダンボールで椅子をつくるんです。

この「椅子」の制作はシンプルなようで、自分が設計した美術館のコンセプトや想定するシチュエーションに柔軟に対応する必要があるので奥が深い課題です。利便性とデザイン性のバランスも考えなければなりません。これらの講義を通して、建築デザインの考え方を学生に伝えることを目指しています。

【Story】予備校の先生との出会いがキッカケでした

先生はどうして建築の世界に進んだのですか?

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私の建築との出会いは大学入試の浪人時代に偶然訪れました。高校時代は理系だったのですが、その頃はまだ建築の分野に進もうとは考えてはおらず、将来の展望も定まっていませんでした。そこで、自分が何を好きなのかを考えてみると、小学生から高校に入るまで油絵を習っていたことを思い出したんです。そこで工業と美術が重なった「工業デザイン」の分野を美大や芸大の学部学科に見つけました。そして美大を受験したのですが、美大や芸大に受かる力はなく浪人することになり上京して芸大受験の予備校に入ったんです。

そこで芸大から来ている建築の先生に出会ったのですが、その出会いが大きなキッカケになりました。その先生は西洋の古い建物の歴史から、近代的な新しい建物まで様々な話をしてくれて、建築にどんどん惹かれていきました。それまで建築が特別に面白いものだとは思っていなかったのに、大学に入学する前から建築の専門誌のバックナンバーを出版社に直接行って10冊買って読むほど建築にのめりこんでいました。そして、多摩美術大学に進学して、大学院にも進みました。それからずっと建築のデザインの世界にいます。

【Why】やっていることはずっと建築

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30歳の時に知り合いを通して、この大学で働かないか?という話をいただき、「この機会に北海道に戻るのも悪くはないな」と思い、助手として働きはじめました。最初はバイクのライダーズハウスの設計などをしていました。その後、准教授を経て教授になりましたがやっていることはずっと建築で変わりません。変わったのは新たに「教えること」が加わったことです。大学院生たちが学部生たちに教える、という良い循環ができています。

 

《 続きは次のページへ 》

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Data

佐藤 孝(さとう たかし)先生

北海道科学大学 工学部 建築学科 教授
1981年 多摩美術大学大学院 修士課程 修了

 

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