Post2013/08/27

感性を磨くそのために向上心と好奇心が重要「札幌大学 中山 健一郎先生」

感性を磨くそのために向上心と好奇心が重要「札幌大学 中山 健一郎先生」

今回は札幌大学(以下、札大)で地域共創学群経営学専攻で教鞭をとっていらっしゃる中山健一郎先生にお話しをお聞きしました。


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先生は大学で何を教えていらっしゃいますか?

生産管理論と品質管理論をメインで教えています。最近では研究面でも力を入れている、国際ビジネス論も教えています。 もともとは生産管理論の講師として採用されたのですが、教育と研究の発展の成果として品質管理論、国際ビジネス論も担当しています。

僕らの世界では1つはしっかりとした学問を見につけなければなりませんが、社会情勢や社会要請に合わせて専門領域に磨きをかけたり、専門領域を拡大させていくことも大事なのです。社会人も同じで1つの仕事ができるだけではダメで、自発的に能動的に新しいことにチャレンジする精神は大事です。

具体的な内容としては自動車産業と道内産業の研究をしています。分野は流通、生産システム、技術移転、人材開発、研究開発等です。市場環境の変化に応じて経営も変えていかねばならないわけですが、個々の業務も企業活動も産業レベルの活動においても時代に応じて柔軟な思考が必要です。そのための改善、改良は私の専攻する生産管理論や品質管理論にも当てはまります。時には過去の成功モデルを捨てて、既成概念の破壊も必要になるんですよ。成功していたものをずっと続けることが時代変化への適応の阻害になるんです。 大学の授業では常識とまた常識にとらわれない思考の両面を大事にするよう教えています。

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大学外ではどのようなご活動をしていらっしゃいますか?

教育研究の実践的側面を磨くために、企業の小集団改善活動を支援するQCサークル北海道支部の副世話人をしています。ここでは企業のプロレベルの改善活動に触れることができます。他人や他社の事例発表を聞き、学び、真似てチャレンジして、今度は自分たちが発表する。相互啓発、自己啓発が身につき、社会に出てからも役立つ人間関係や思考力が有益と判断して大学の授業でもゼミでも活用しています。最近では高校の出前授業でも問題解決思考を身につけさせる内容で授業しています。

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また、(財)日本科学技術連盟の依頼を受けて全国大会(札幌)の開催運営協力にも携わっています。かれこれ、この運営協力も10年間続けています。 また、同じ10年間続けておこなってきたものとして、地域社会貢献があります。中山ゼミの総力をあげて取り組んできたもので、毎年7月に開催される月寒商店街の夏祭りイベント「フェスタつきさっぷ」の運営協力です。地域の皆さんが毎年楽しみにしている夏の地域のイベントを盛り上げるべく知恵と工夫とアイデアを凝らしながら企画を練り上げ、地域の方々と一緒になって議論し、イベントを成功させます。毎年、中山ゼミからは1~3年生の50人近くを動員しているんです。楽しみながら学ぶ、実践しながら学ぶ、少し難しいことに恐れずチャレンジする機会を学生に提供できていると思います。

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先生は大学生活をどのようにお過ごしになっていらっしゃいましたか?

大学生時代はあまり勉強しなかった方ではないかと思います。それでも他人とは違う何かをしたくて悩み、苦しみ、もがいていたように思います。授業はそれほど難しくなく、その程度のことは自分で勉強すればなんとかなるという思い込みもあり、勉強面での悩みはそれほど深刻ではなかったですが、将来の自分をなかなか思い描くことができず、苦しんでいたように思います。それでも人脈を築くことだけは熱心だったように思います。

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大学の授業も自分の大学ではなく、近隣の大学で受けていました。意外かも知れませんが、先生は他の大学でも非常勤講師をしていることが多く、同じ授業を他の大学もしているのです。少しでも友達を作るため、女子学生との交流も広げるため、他大学にもずいぶん足を運んでいたように思います。 また、知り合った友達ともよく飲みに行きましたし、プールバーやダーツバー、ダンスホールなどにも出かけ気がつけば遊びも一生懸命でしたね。

学生に向けてメッセージをお願い致します。

社会人との繋がりを持つこと、チャレンジすること、感性を磨くことの3点を伝えたいです。

まず1つ目の社会人との繋がりを持つこと。私は学生時代、野球サークルに属していたのですが、練習試合の相手はもっぱら社会人チームでした。意図的に社会人チームに試合を申し込みに行き、練習試合をするのです。社会人には仕事があるため、ほとんどの試合は早朝5時からでした。早起きは三文の徳と言われますが、当時の私たちはたった三文(わずかな利益)ではなく、大きな利益を得ていたように思います。 社会人チームとの練習試合の本当の目的は、社会人とのネットワークをつくることと、社会人の仕事を学ぶことなんです。試合を終えて朝ごはんをみんなで食べに行くわけですが、社会人の方々がご馳走してくれることもしばしば、また試合の感想のほかに社会人の仕事の話を聞いたり、社会人の心得なんかも教えてもらう機会があり、社会人からすれば他愛もない話かもしれないけれど、学生にとっては貴重な社会経験を疑似体験できる機会になっていました。人生の少し先輩から世の中を知る良い機会になっていましたね。

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2つ目は学生のうちにいっぱいチャレンジするってことです。 学生には社会人からみると羨ましい特権があるんです。いわゆる学生の特権というものです。学生の特権というと、学生料金や学割を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、チャレンジすることへの支援が受けられること、また多少の失敗を見過ごしてくれることなども特権の1つです。社会人にとって失敗はリスクであり、チャレンジはリスクと隣り合わせにあるのですが、学生においては、失敗はリスクではなく、多くはチャレンジと評価される。何をしても許されるというわけではないけれど、学生には失敗を恐れずにチャレンジするアクションを起こして欲しいですね。

3つ目は感性を磨くですね。これは大学生だけでなく、高校生にもいいたい。 感性を磨く訓練や体験は若ければ若いほどいい。感性は必ず人生において自分の財産に繋がっていきます。感性を養い、磨くことで環境への適応力や創造性を身につけることができ、人生を豊かにしてくれる。感性を磨くには向上心と好奇心を持ち続けることが大事ですね。

中山先生は終始、にこやかかつフレンドリーな雰囲気で取材に応じて頂きました。教育に対して情熱を注がれており、ホントに学生が好きなんだなというのが印象的でした。 テスト期間前でお忙しいにもかかわらず、私の取材に2時間にも渡りご協力頂き、ありがとうございました。

 

【編集者:北海学園大学 吉田将貴】

Data

中山 健一郎(なかやま けんいちろう)先生

名古屋市立大学卒。1968年生まれ、三重県出身。 大学卒業後、同大学の経済研究科博士後期課程を満期退学。 現在は札幌大学 地域共創学群 人間社会学域 経営学専攻の教授に就任している。


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